GMO MAKESHOP

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Strategy

事業成長と出資がもたらす新しい可能性
チャーチル・ライリー代表が語る、事業成長と共創の最前線
2025年8月、レビュー・UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用ツール「U-KOMI」を開発・提供する株式会社サブスパイア(以下、サブスパイア)は、GMOメイクショップ(以下、GMOメイクショップ)からの出資を受け、新たなパートナーシップをスタートさせました。

今回、サブスパイア代表のチャーチル・ライリー氏に、事業の成長、出資の背景、その先に描く未来についてお話を伺いました。

独自サービスへの挑戦、その芽が花開いた理由

まず、サブスパイア設立の経緯について尋ねると、ライリー氏は次のように振り返ります。

「もともとウェブサイト制作やシステム開発を生業にしていましたが、2016年頃、日本市場ではまだ見られなかったUGC特化サービスを自分たちで作りたいと思い、2018年に「U-KOMI」としてリリースしました。海外の事例から、日本のECにも役立つ、と考えたのがきっかけです。」

実際、「U-KOMI」は多くのECサイトに導入され、事業は順調に拡大していきました。

コロナ禍が起点、UGCの価値が一気に顕在化

成長の大きな転換点は、2020年からのコロナ禍。多くの事業者がネットショップの重要性を実感し、「U-KOMI」のようなレビュー・UGCツールの価値が広く認知され始めました。
「コロナ禍を機に業界全体の雰囲気や競争環境が大きく変わりました。UGCやレビューの重要性が広まり、実際に「U-KOMI」も利用者数が一気に増えました。」

サービス進化の原動力は「現場からの声」と「歩みを止めない開発」

競争が激しさを増す中でも、サービスの進化を止めませんでした。

「他社が真似し始めてきても、常にユーザーや市場の声に耳を傾け、『今ここで求められる機能や体験』をどんどん追加してきました。
進化し続けることで、業界で存在感を持ち続けられていると思います。」

出資に至るまでの経緯 − 最大の課題は『壁』の低減

今回、メイクショップとの業務提携・出資に至った背景には、導入・拡大の「壁」があったと言います。

「利用者が自分でサービスを見つけ設定を進める必要があり、それがハードルでした。
より多くのEC事業者に届けるには、カート事業者と“もっと密接に”連携することが不可欠だった。
今回の提携はまさにそれが実現できる、という確信がありました。」

「出資=仲間」になることで実現するシナジー

メイクショップとの出会いについて、ライリー氏は「直感」を大事にしたとも語ります。

「何度かやり取りをするうちに、『これなら一緒に良いプロダクトを作っていける』と強く思えた。
やりたいことや方向性も一致していました。
AIやデータ活用など、将来ビジョンも含めて考え方が近い。」

出資が決まった際、社内からは驚きの声も上がったそうですが、業務の歩調を合わせるうちに不安は期待へと変わり、今では全員が前向きに取り組んでいるといいます。

共同開発で「業界に新しい循環を」――未来への展望

今後はメイクショップとのダイレクトな連携によって、より多くの事業者が“簡単に”強力なレビュー・UGC機能を導入できるようになります。
導入障壁が下がる分、利用者もデータも増え、サービスの進化が加速していきます。

「これまでの連携とは“レベルが違う”、他のカートにはない一体感がある。
新しい価値や機能を、メイクショップのユーザー基盤にすぐ届けられる。今後は良い循環がどんどん生まれると期待しています。」

また今後のUGC×AIの未来についても、ライリー氏は力強い展望を示します。
「レビューなどユーザーの“本当の声”がAIと結びつけば、例えば“あなたにぴったりの商品”が、より適切に提案される時代がきます。
偽物レビュー対策も含め、レビュー・UGCの信頼性と新しい価値創出を私たちが牽引したいです。」

おわりに

強固なパートナーシップから生まれるイノベーションが、EC業界に新たな風をもたらします。
出資をきっかけに、進化し続けるサブスパイアの「U-KOMI」とGMOメイクショップの今後にぜひご期待ください。