GMO MAKESHOP

Partnership
Strategy

事業を拡大する「決断」と「シナジー」――仲間づくりで実現する新たな価値創造
〜木村一郎社長が語る「グループジョイン」のリアルと未来〜
2024年10月、自社プロダクト「Appabrik(アパブリック)」を開発してきた木村一郎社長は、GMOメイクショップとのグループジョイン(M&A)を決断。

「事業を大きく伸ばしたい」「もっと多くのお客様に価値を届けたい」

——その想いの先に、どんな壁や決断があったのか。
木村一郎社長のインタビューから、M&Aという“選択”の現場をひもときます。

エンジニア発スタートアップの創業ストーリー

木村氏の原点は「自分の手でサービスを作り、世の中に届けたい」というエンジニア魂から。

「エンジニアとしてのバックグラウンドから、自分のサービスを多くの人に使ってもらいたいという思いで起業しました。
2018年には「Appabrik」(現:「makeappli byGMO」)のリリースへ。
創業当初から軸はブレていません。」

事業の成長は一筋縄ではいきませんでした。特に法人向けの拡大には大きなハードルがありました。

大企業の受注から広がった「信頼」と「展開力」

「実績のないプロダクトを法人に売るのは本当に難しかった。トヨタ自動車九州さんに導入いただいたことで、他の企業にも話を聞いてもらえる場が増え、事業展開が加速しました。」

BtoB SaaSの“あるある”を見事に突破したのは、信頼を勝ち取る地道な営業と、パートナー企業による担ぎ上げの力だったと言います。

M&Aを意識した理由 ——
リソース、ブランド、そして不安

急成長とともに、自社だけでは超えられない「壁」も見えてきました。

「大きめの企業相手に営業・マーケティングできるリソースの不足。そして、実績やブランド力で競合に負けてしまう場面が多かったんです。
パートナー企業が主導してくれた案件で受注できている実感もありました。」

こうした壁を前に、「ブランド力とリソースを持つ大企業と組むべき」との決断に至りました。

GMOメイクショップとの出会いと決断の舞台裏

M&Aを進める中で、木村氏が出会ったのがGMOメイクショップでした。

「税理士にM&Aマッチングサービスを教えてもらったことがきっかけです。
GMOメイクショップからお声がけいただき、トップ(社長)が最初から面談に出てくるなど、本気度を強く感じました。
他社はいわゆる部門長レベルが多かったですが、メイクショップは最初から“本気”を感じさせてくれました。」

“経営者同士の直談判”が信頼と安心感を生みました。

「ジョイン」後に感じた、大手グループの“本質”

グループジョイン前後の印象について、こんなエピソードが。

「大企業は意思決定が遅くなると思われがちですが、GMOメイクショップは非常にスピード感がある。
必要なことは積極的に導入するドラスティックな変化にも柔軟でした。
グループイン後も足りないリソースを積極的に補ってくれ、本当の『仲間』として一緒にやれるんだ、と感じています。」

シナジー誕生の理由と、業界にもたらす価値

「他社にも声をかけられていた」と語る木村氏ですが、最終的な決め手は“単なるM&Aではなく、シナジーの大きさでした。

「ECとスマホアプリはそもそも相性がいい。アプリまで自社でカバーするECプラットフォーマーは他に少なく、グループ化で唯一無二の強みができたと感じています。」

“自分たちだけでなく、GMOメイクショップ全体の事業も大きく飛躍できる”という可能性に興奮したとも。

決断の理由は「直感」——経営者の本能が導いたM&A

最終的なジョインの決断、その瞬間を木村氏はこう語ります。

「M&Aは結婚に例えられることもありますが、これだけ技術やチームを欲しがってくれる企業は滅多にない。この出会いを大事にしたい、という直感がありました。」

理屈以上の“ご縁”と“熱意”——。
そう語る姿からは、起業家ならではの決断の重みと前向きな熱量が伝わります。

社内の反応、そして未来への意欲

現場スタッフへの相談や、共同創業者の反応についても率直にコメント。

「悩みながらも全幅の信頼で決断を任せてもらった。
本当にありがたい。今はグループでしかできない新しい挑戦を皆で楽しみたい気持ちです。」

おわりに

木村氏が語ったのは、「直感」と「シナジー」、そして“より大きな価値提供への挑戦”。
M&A・グループインは、単なる経営戦略ではなく、事業の未来を切り開く“決断”そのものです。
新たな仲間とともに生まれるイノベーションに、期待が膨らむインタビューとなりました。